連絡帳の工夫を紹介
連絡帳は夫がほぼ担当、夫婦合作のページも

 もしこぴさん(@moshikopi)宅では、2歳の息子さんの保育園の連絡帳を、週4回ペースで夫が記入している。夫はほぼ在宅勤務で、普段から家事・育児を5:5で分担。朝、妻のもしこぴさんが息子さんの着替えをする間に、夫が連絡帳を書く……という流れに、自然となったのだそうだ。

30年前に母が書いた幼稚園の連絡帳を読んだら、共感の嵐だった「うちでは『ベンツ買う』と言っています」の一文に、思わず笑みがこぼれる
30年前に母が書いた幼稚園の連絡帳を読んだら、共感の嵐だったカエルのイラストは、妻のもしこぴさん作。夫婦の合作がほほえましい
30年前に母が書いた幼稚園の連絡帳を読んだら、共感の嵐だったさりげなくご主人の好みが織り交ぜてある

「いつか子どもが大きくなったときに見返すと、成長を感じて面白そう。その日が楽しみ」と、もしこぴさんのご主人。

 また、大阪在住の元保育士Rさんは言う。「パパが連絡帳を書くケースは1割にも満たなかったですが、ママとはまた違った視点でお子さんのことを書いてくれる。それが面白く、私は大好きでした」

 母の連絡帳は、30年のときを経て、私たち親子の背中を押してくれた。もしこぴさんの息子さんは、数十年後、この連絡帳をどんな気持ちで読むのだろう。

 だれかを想って書いたものは、今よりもずっと遠い未来に、その人自身と、その人が大切にするだれかを勇気づける。

 連絡帳や日記にかかわらず、今はいろいろなツールが出ている。どんな形であれ、記録は唯一無二の宝物だ。べつに今すぐ、だれかに見せる必要はない。あなたもこれを機に、「記録」を始めてみてはどうだろうか。

(ライター 原由希奈)