堀内氏のリーダーシップは調和を重んじた発揮の仕方なのだと思います。そして、周囲の人たちが「助けてあげよう、力になってあげよう」という気持ちになってしまう人物です。国会議員に当選後は厚生労働委員会へ熱心に出席していたことも印象的です。

 河野太郎氏がワクチン担当相としてコロナワクチン接種の道筋をつけましたが、堀内氏は後任として、多くの方の力を最大限に引き出して安定的に政策を前に進めていくことでしょう。

 今回抜てきされた若手3人に共通していることは「敵がいない」ことです。人格的にも穏やかで、人当たりが良くて、とても感じが良いのです。所管する部門で部下の方々とうまく調和を図っていけそうな人たちばかりです。そしてここぞ、というときには念入りに調整をした上でしっかりとした決断をすることができる人材です。

 さらに党本部で総務会長に抜てきされた福田達夫氏も当選3回の期待の若手で、その手腕をどのように発揮するのかも楽しみなところです。

 いずれにせよ、まずは総選挙です。これを勝ち抜いた後に、若手議員たちの本当の戦いが始まります。年明けの通常国会が楽しみです。

(元衆議院議員 宮崎謙介)