「2021年もっともブレイクした人」と言っても過言ではない、ひろゆき氏。
彼自身、今のブームをどのように捉えているのか。どのような戦略があったのか。
また、今後ブレイクするための条件は何なのか。
全7回にわたって、本人が自ら語る「ひろゆき徹底解剖」をお送りする。第2回目は「ポストひろゆきは現れるのか?」について話を聞いた。(構成:種岡 健)
「すぐに終わると思ってます」
――前回、ひろゆきさんの「今のスタイル」になるまでのお話をうかがいました。その中で、「後進が続かなかったのが意外だ」と言っていたのですが、「ポストひろゆき」についてどのように考えていますか?
ひろゆき氏:まず、そろそろひろゆきブームが終わると思っています。というより、5月くらいがピークで、そこですぐに終わると思っていました。
ネットでの話題って、コロコロ変わるじゃないですか。あれだけ大騒ぎしていた「小山田さんのいじめ問題」や「河村市長のメダル噛み事件」も、もうほとんど話題に上がりません。さらに半年前の炎上の話題となると、誰も覚えていなかったりします。
僕の動画がたくさん見られて、ものまねする芸人もどんどん現れて、「ああ、ここがピークだな」と思ったのですが、予想以上に長続きしている感じですね。
――この連載でも「2021年もっともブレイクした人」と謳っているので……。
ひろゆき氏:来年には終わりそうですよね。年末が終わって年を越すと、みんな一気に冷めると思います。それが日本人の気質ですから。
僕の場合、ネットが主戦場なので、そこでダラダラと続けると思うんですが、いわゆる「テレビ的な世界」では飽きられているでしょうね。タレントになることも考えていませんし。
――タレントというと、林修先生とか、池上彰さんのポジションですよね。もしくは古市憲寿さんとか……。
ひろゆき氏:テレビでのポジションは狙いに行かないですし、合わせようとも思いません。とりあえず、引き続きパリに住んでいますし。
コロナが落ち着いてくると、今度はリモート出演の機会が減っていくかもしれません。なんだかんだ、「スタジオに来てくれる人」のほうがテレビ側も使い勝手いいじゃないですか。
僕の登場は、いわば「飛び道具」なので。江頭2:50さんが、音楽が流れたら登場するみたいなノリがあるじゃないですか。あれに近いですよね。
――なるほど。一歩引いて見ていますね。とはいえ、ネット上でのプレゼンスは高いと思います。「切り抜きブーム」としての「ポストひろゆき」についてはどうですか?