現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
全国のベストセラーランキングで続々と1位を獲得し、34万部を突破した著書『1%の努力』では、その考え方について深く掘り下げ、人生のターニングポイントでどのような判断をして今のポジションを築き上げてきたのかを明らかに語った。
この記事では、ひろゆき氏に気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)
嫉妬をぶつける相手
嫉妬で仕事が手につかない人がいるようです。
「くやしい」「なぜあいつがうまくいくんだ」「自分のほうが頑張っているのに……」
そうやって、悔しい気持ちがある場合、自分をコントロールしないといけなくなります。なぜなら、嫉妬は相手への攻撃に変わることがあるからです。
わからないように嫌がらせをしたり、ネットに悪口を書き込んだり、「嫉妬」は負の連鎖を生み出してしまうことがあるのです。
そうなってしまっては、ますます相手との差は開くばかりです。もしくは、攻撃していることがバレて、より自分の立場が危うくなってしまいます。嫉妬による攻撃がクセになって、道を踏み外す人も多くいます。
嫉妬による悔しさがストレスになり、お酒や暴力、家庭崩壊へとつながってしまうこともあります。そうならないように、コントロールする術を身につけましょう。
ものづくりのエネルギー
おすすめの方法は、「ものづくり」へと転換させることです。
曲を作るシンガーソングライターや、絵を描く芸術家や漫画家、あるいは、小説家、映画監督、お笑い芸人など。彼らの創作の原動力は、キラキラした社会貢献などの思いよりは、「社会へのモヤモヤ」や「中二病のこじらせ」「非モテの解消」など、ネガティブなものが多いです。
つまり、身近な嫉妬や怒りを、エネルギーに変えているのです。
「あいつはバカだ」と愚痴を言ったり、ネットに書き込むことは誰にでもできます。しかし、そのバカさ加減を面白おかしく伝えることができると、芸にできます。あるいは、そのバカな行動がなぜ生まれるのかを分析すれば、文章のコンテンツになります。
そうやって、はけ口になりながらも、アウトプットとしての成果物になる行動をしたほうが、よっぽど人生は豊かになると思います。
どうせなら、残るものを
そういう僕も、日々、考えていることや感じたことを、YouTube配信で話すことで、それが動画コンテンツになっています。多くのフォロワーがいたほうがやりがいがあるのは間違いありませんが、まずは目先の数字は考えずに、コツコツ続けられて最後は形(無形物でもOK)として残るものを作ったほうがいいでしょう。
自分がしゃべるタイプなのか、書くタイプなのか、絵にするタイプなのか、歌うタイプなのか。
アウトプットに正解はないと思うので、自分に向いたものを見つけて、それに日々のモヤモヤや嫉妬をぶつけてみてください。きっと人生の道が拓けますよ。
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、34万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。