模様替えの秘訣その2
ごちゃつく家具は「死角の効果」を利用

 さらに、ドアを開けた瞬間に何が見えるかを計算しましょう。模様替えの秘訣、二つ目は「最初に目に入る風景をコントロールすること」です。

 現在の配置は「ごちゃつきがちな本棚が、廊下から丸見えの場所に置いてある」ことが大きな問題と言えます。

 ごちゃごちゃしがちな本棚や、モノの出し入れが多い家具を入り口から見えにくい角度に移動しましょう。そして、最初に目に入るところに高さのない家具や、何も置いていない壁面がくるようにしてみてください。それだけでお部屋の印象が大きく変わるはずです。

図2
拡大画像表示 ごちゃごちゃしがちな本棚を、部屋の入り口から見えにくい角度に移動しました

「片づけきる」ことよりも、まずは「ある程度散らかっても気にならない」状態を目指しましょう。これは決して「片づけなくていい」ということではありません。親御さんが、お子さんに部屋の管理・片づけの「責任を上手に委譲する」ための第一歩です。

 なお、エリア設計はメリハリが大事。すべての壁面を埋めずに「空白」が残されているかが重要なチェックポイントです。もし、すでに壁全面が家具で塞がれていて、位置の変更すら難しい…という状況であれば、それは、部屋の広さに対して「役割」が多すぎる証拠です。

「モノを減らす」のではなく、「集中しすぎている役割を減らす、別の部屋に移動させる」ことを検討してみてください。