失敗するか成功するかは、
やってみないとわからない
もし何かの行動を起こしたい気持ちだけはあって、それでも「どうしようかなぁ」「失敗したら嫌だなぁ」と悩んでいるならば、何も考えずに「とりあえずやってみる」ということにしたほうが、何倍も得です。
失敗するか成功するかは、やってみて初めてわかります。やる前にいろいろ「こんな失敗しないかな」と考えて立ち止まりたい気持ちは、皆抱きがちでしょう。
しかし、大概の失敗は想像していない形で起こることが常です。
想定していた失敗であれば、対処法も考えられるので、問題はありません。想定外な失敗をしたときに、どううまくごまかすかは、何度も経験しないと体得できないものです。
むしろ最初から「失敗するかもしれないけど」と、割り切って行動を起こしてしまえばいいでしょう。そのほうが、もしも成功したときラッキーな気持ちにもなれます。
生きていて起こるトラブルは、どうせ多かれ少なかれ想像を超えたものばかりです。
ならば、あとでどうしたらいいかを考えて、帳尻合わせをするのがうまくなったほうが得です。
人生は泣いても笑ってもたかだか80年程度。この有限な時間をグダグダ「でもな」「だってさ」「どうせね」と悩んでいる間に寿命がきてしまいます。
それよりは、よりよい人生をいかに今からつくり上げていくかに時間を使うほうが、断然いいと思いませんか。
POINT:
毎日100点満点で幸せな人、何でも完璧にこなせる人はいない。
元内科の精神科専門医
中高生時代イジメにあうが親や学校からの理解はなく、行く場所の確保を模索するうちにスクールカウンセラーの存在を知り、カウンセラーの道を志し文系に進学する。しかし「カウンセラーで食っていけるのはごく一部」という現実を知り、一念発起し、医師を目指し理転後、都内某私立大学医学部に入学。奨学金を得ながら、勉学とバイトにいそしみやっとのことで卒業。医師国家試験に合格。当初、内科医を専攻したが、医師研修中に父親が亡くなる喪失体験もあり、さまざまなことに対して自信を失う。医師を続けることを諦めかけるが、先輩の精神科主治医と出会うことで、精神科医として「第二の医師人生」をスタート。精神科単科病院にてさまざまな分野の精神科領域の治療に従事。アルコール依存症などの依存症患者への治療を通じて「人間の欲望」について示唆を得る。現在は、双極性障害(躁うつ病)や統合失調症、パーソナリティ障害などの患者が多い急性期精神科病棟の勤務医。「よりわかりやすく、誤解のない精神科医療」の啓発を目標に、医療従事者、患者、企業対象の講演等を行う。個人クリニック開業に向け奮闘中。うつ病を経験し、ADHDの医師としてTwitter(@DrYumekuiBaku)でも人気急上昇中。Twitterフォロワー4万人。『発達障害、うつサバイバーのバク@精神科医が明かす生きづらいがラクになる ゆるメンタル練習帳』が初の著書。