「PREP法」の実践
ーー上司に「忘年会のお店選び」を相談する場合
1.「思考のピラミッド」で考えを整理する
まずは、1.結論を出す→2.結論を理由で支える→3.理由を根拠で支えるという流れで、「思考のピラミッド」をつくりましょう。
結論を支える理由が多すぎると、話が複雑化して、相手に伝わりにくくなります。「マジックナンバー3」を意識し、結論との関係性が強い3つに絞り込むのがオススメです。
2.カンニングペーパーをつくる
慣れてくれば、頭の中にある「思考のピラミッド」を頼りに、自然と会話できるようになりますが、最初のうちはカンニングペーパーを準備したほうがスムーズです。裏紙やふせんに走り書きする程度の簡単なものでいいので、「思考のピラミッド」の要点だけ抜粋し、手持ちのメモとしましょう。
本書P95の「思考のピラミッド」の要点をメモとしてまとめると、次のとおりです。
結論
・忘年会のお店は焼鳥屋「とり丸」がいい
理由と根拠
・予算内に収まる(4000円コースがある)
・個室アリ(部長からリクエストあり&個室がまだ空いている)
・おいしい(食べログ3.5以上&実際に食べてきた)
3.結論→理由→具体例(根拠)→まとめ
という流れで伝える
サラタメ:実際にやってみると、こんな感じになると思います!
「所要時間」「テーマ」「報告 or連絡 or相談」を明確にして切り出す
山根係長、先日ご指示いただいた「忘年会のお店選び」の件で、5分ほど、ご相談の時間をいただけますでしょうか?
結論(Point)
結論としまして、焼鳥屋「とり丸」がいいと思いました。
理由(Reason)
理由は「予算内に収まる」「個室がある」「料理がおいしい」という3つです。
具体例・根拠(Example)
飲み放題込で4000円コースがあるので、予算内に収まりますし、部長からリクエストいただいていた個室もあります。あと、料理の味に関しても、食べログで3.5以上あり、実際に食べてきましたが、本当においしかったです。
まとめ・結論(Point)
ということで、焼鳥屋「とり丸」がいいと思いましたが、いかがでしょうか?
マモル:なるほど~。ややめんどくさそうですけど、デキる人はこんな感じで、事前に頭を整理してるから、報連相がスムーズなんですね~。
サラタメ:そうです! 最低限「結論」「理由」だけでも紙に書いて整理してから、上司に報連相しましょう。話してるうちに頭がこんがらがってしまうような事態は、かなり防げるようになると思います。
(本原稿は、サラタメ著『真の「安定」を手に入れる シン・サラリーマン』からの抜粋です)
・報連相の基本は「PREP法」
・「結論→理由→具体例→まとめ」の順番で伝える
・「思考のピラミッド」がそのまま使える