できるコンサルタントがしている ロジカルシンキングの技術写真はイメージです Photo:PIXTA

経営コンサルタント・西村克己氏の新著『できるコンサルタントがしている ロジカルシンキングの技術』からの一部抜粋で、ロジカルシンキングの基本をレクチャーする。今回は、会議などで論点がずれたりピントはずれにならないための議論の立て方について。

ピンぼけする会議、
しない会議の違い

 目的を曖昧にしたまま会議が始まってしまうことがありませんか? そのせいで今後の事業の方針を決めるような重要な局面で、議論の焦点がピンぼけすることが多いのです。参加者が真剣に議論すればするほど、判断の基準になるそもそもの目的が参加者各自でずれているため、意見が衝突してまとまりません。

 売上アップを議題にして進めていたはずが、途中から議題が経費削減にすり替わる、というように当初の議題と変わってしまうこともあるでしょう。

 的はずれの議論をしないためには、まずイシューを確認することが不可欠です。イシュー(issue)とは、日本語で「論点」「課題」「問題」などと訳されます。

 イシュー(論点)がずれた議論になったときには、イシューに沿った議論に戻すよう軌道修正をしなくてはなりません。