総予測2022#美術展・博物展Photo:akg-images/AFLO

ここ2年、新型コロナウイルスの感染拡大により中止や延期などを余儀なくされてきた美術展や博物展。しかし、2022年は海外から有名コレクションが多数来日を予定。新オープンやコロナ禍からの復活展など、アートファン垂涎のラインアップが目白押しだ。特集『総予測2022』の本稿では、カリスマ美術ブロガーのTak氏が22年絶対見るべき美術展&博物展を厳選。見どころを解説する。(聞き手/ダイヤモンド編集部 野村聖子)

「週刊ダイヤモンド」2021年12月25日・2022年1月1日合併号の第1特集を基に再編集。肩書や数値など情報は原則、雑誌掲載時のもの。

カリスマ美術ブロガー推薦!
“新生”の名画と“復活”の美

 ここ2年、美術展はコロナ禍で中止や延期、縮小を余儀なくされましたが、2021年後半から徐々に大規模な企画展の開催が戻ってきています。そんな時勢を反映するかのように、くしくも22年の美術展は“新生”“復活”が大きなキーワードとなりそうですね。

 まず、絶対に見逃せないのが「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」。一番の見どころは、修復作業によって白壁の下からキューピッドの画中画が現れた、フェルメールの「窓辺で手紙を読む女」ですが、修復前のものを見たことがある人は全く違う絵に見えるのではないでしょうか。まさに“新生”した名画の姿をこの機会にぜひ目に焼き付けてください。

 もう一つの“新生”は、2月にオープンする大阪中之島美術館。大阪市制100周年記念事業として1983年に構想されてから市の財政難に見舞われるなど苦難を乗り越え、実に40年越しのオープンになります。開館記念展覧会も、モディリアーニ、岡本太郎の大回顧展と非常に豪華で、どれも見逃せませんよ。