総予測2022#米国政治Photo:Michael M. Santiago/gettyimages

米国で2022年11月に実施される中間選挙は米国政治、そして国際情勢を左右する大注目イベントである。特集『総予測2022』の本稿では、米国政治に詳しい双日総合研究所チーフエコノミストの吉崎達彦氏が中間選挙を巡る米国の動きを解説した。(聞き手・構成/ダイヤモンド編集部 杉本りうこ)

「週刊ダイヤモンド」2021年12月25日・2022年1月1日合併号の第1特集を基に再編集。肩書や数値など情報は原則、雑誌掲載時のもの。

11月の米国中間選挙は
結果がほぼ見えている?

 2022年の米国政治における最大の注目点は、11月8日に実施される中間選挙である。この選挙では、連邦議会上院(任期6年、定数100)については約3分の1に当たる34議席、下院(任期2年、定数435)については全議席が争われる。

 現在、民主党の議席の状況は上院が共和党とイーブン、下院がわずか8議席差の小さなリードとなっている。この拮抗した状況が、中間選挙でどう変わるのかが注視されている。

 実のところ、投票を待たずして結果はほぼ見えている。