アメリカ人は、効率的なことが大好き
具体例をあげましょう。私は全自動って大好きですが皆さんはお好きですか? ボタン一つ押せば終わりって夢のような世界ですよね。
ちなみに大概の「全自動」の発祥はアメリカです。アメリカ人は効率的なことが私と同じで大好きなようで、とにかくイージーに物事を完了させるためなら、どんな努力も惜しみません。
アメリカ人のこの特徴を知るのによい事例として、「洗濯」があげられます。元々洗濯はとんでもない重労働でした。昔は水道なんて完備されていませんでしたから、洗濯に適したキレイな水がある川辺などにわざわざ汚れた衣類を運んでいって、手でゴシゴシ足でフミフミ石に叩きつけたり…といった重労働だったのです。
その後、洗濯板や樽を改造して洗濯物をグルグル回して洗う機械なども開発されましたが、もっとラクをしたい! という欲望から「電気式洗濯機」がアメリカで開発されます。
時代としては1900年代初めの頃の話で、アルバ・ジョン・フィッシャーという名のアメリカ人が電気式洗濯機の初の特許を個人名で取得しています(その前にも電気式洗濯機の特許は取得されていますが、企業からの登録だったようで、一応このアルバ・ジョン・フィッシャーが電気式洗濯機の生みの親的立場のようです)。
その後、アメリカでは重労働として位置づけられていた洗濯は、電気式洗濯機に移行していきますが、ヨーロッパにこの流れが行き届いたのは1930年以降です。
このようなアメリカ人の「重労働から解放されるために工夫する!」という感覚は、文化的生活を発展させるために大変重要です。