家計的には子どもは私立・公立
どちらに通った方が良い?

 子どもが18歳のときCさんは44歳です。子どもの教育費等は右肩上がりで増加していくため、18歳までに使用するお金を100万円プラスして、貯蓄額は598万円として試算を続けましょう。

 Cさんが44歳の時点での収入は定かではありません。しかし、教育関係費などは生活費以外で計上してきたので、生活費自体は年間278万円から大きな相違はないと推測されます。仮に、5%前後増加していると考えると年間290万円となり、収入は初任給時の手取額380万円としても、年間90万円収入が増加していればもう少し黒字額は多いでしょう。

 試算では一時的な支出なども増えていると考えて、黒字額を厳し目に年間80万円とすれば、子どもが大学に通う4年間で240万円、頑張れば260万円前後は貯蓄できるでしょう。この260万円前後は文系の私立大学2年間の学費に相当します。

 そのため、子どもが大学に通う間は貯蓄は増加せず、260万円の赤字になります。従って、貯金額は598万円となります。

 仮に、Cさんと同じく2年間、大学院に進学した場合は、さらに費用が発生します。Cさんの学費は2年間で150万円と書かれていますが、子どもが進学する時には値上げがあるでしょうから、2年間で180万円、プラス学費以外の費用を2年間で100万円としましょう。合計で280万円になります。

 年間の貯蓄額80万円が継続されていれば、大学院の2年間の不足額は120万円です。120万円を貯蓄598万円から取り崩すと478万円になります。

 子どもの進学プランについて記載がありませんでしたので、今回は公立に進学する場合で試算を行いました。もし、中学校、高校共に私立へ進学した場合は、教育費は約430万円増加することになります。つまり、貯蓄額は48万円に減少することになります。

 私立へ進学するのであれば、貯蓄にある程度余裕を持っておいた方がよいので、高校からが無難と思います。その場合、車の買い換える際はグレードを下げるなど、教育費以外のまとまった資金の支出を抑えるようにしましょう。

 ここまでの試算では車の買い替え費用等は考慮していません。車を乗り続けられる前提であれば、買い替えは必須でしょうから、実際の貯蓄額は300万~400万円減額(378万~478万円。中学校、高校が公立の場合)と考えておくべきでしょう。