収束では集めた材料を加工して、発散したものをまとめます。収束に効果的な手法は、重要度評価(重要なものを選別)とグルーピング(分類)です。テーマに合わせて、重要度評価とグルーピングをすれば、テーマの目的が達成できます。

 たとえば新規事業の提案では、「テーマの明確化」で自社における新規事業の目的を確認します。「発散」では、市場調査等により情報収集をします。それらの情報を参考に、事業候補のアイデアを出していきます。「収束」として、事業分野ごとにグルーピングし、有望そうな事業には高い評価を与えます。

ブレーンストーミングで
アイデアを出す

「発散―収束」を2回組み合わせることで問題解決の幅は広がります。1回目の「発散―収束」は問題点の明確化です。問題点の材料集めのために、ブレーンストーミングで発散します。グルーピングと重要度評価で収束させ、真の問題点を絞り込みます。

 2回目の「発散―収束」は問題点を解決するための改善案をまとめます。改善案のアイデアを出すために、ブレーンストーミングで発散します。1回目の「発散―収束」で、関係者に問題点が共有されていれば、改善案が出しやすくなります。アイデアが多数集まったらグルーピングと重要度評価で収束させ投資対効果を考えながら決定します。

 よりよいアイデアや解決策を見つけるためには発散が重要で、ブレーンストーミングを活用します。ブレーンストーミングのコツは自由発想です。

 ブレーンストーミングのルールは5つあります。いずれも、自由発想するために役立つルールです。(1)既成概念や常識を捨てる (2)何でもいいからたくさん出す (3)3セズ(批判セズ、議論セズ、くどくど説明セズ)(4)人のアイデアをヒントに発想する (5)アイデアは箇条書きにして記録する、以上の5つです。

 ブレーンストーミングを訓練してみましょう。「お酒が入った懇親会での2次会のリスク」をブレーンストーミングしてください。3分間で15個以上に挑戦します。