ハワイは、海外暮らしのロケーションとして1位、2位を争う人気の場所。日本人にそれほど受け入れられる理由はどこにあるのでしょうか? ハワイ暮らしの魅力、楽しさ、メリットについて考えてみましょう。
ハワイ暮らしの魅力は、人によってさまざまに語られますが、まず第一に、その気候の良さをあげるべきでしょう。ハワイには、日本の「過ごしにくい時期」がありません。ハワイの季節は、大きく夏(5~10月)と冬(10~4月)の2つに分かれますが、夏の平均気温は29.4℃、冬の平均気温は25.6℃と、年間を通じて温暖な気候です。
そう、ハワイには寒い冬がないのです。リュウマチ、神経痛などの持病がある人がハワイ好きなのはうなずけます。そして、ジメジメした夏もありません。日ざしがどんなに強くとも、空気はサラッとしていますので、木陰に入ると涼しく感じられます。
「常夏の島」と形容されるハワイですが、実はそこにはおだやかな四季があります。シーズンごとに違う花が咲き、風の感触が変わり、波の高さが上下します。それは、日本のように極端な気候ではなく、とても穏やかな四季の移り変わりです。これを感じられるのは、ハワイに住む人の特権でしょう。
厳しい寒さも耐えられない蒸し暑さもなければ、うっとうしい梅雨も、花粉症のシーズンもありません。ハワイには多くの日本人が悩む「スギ花粉」がないのです。花粉症の人がハワイにくると、ピタリと症状が治まることは珍しくありません。
ハワイ暮らしの2番めの魅力は、なんといっても青い海と青い空でしょう。
ハワイでは、たとえどこに住んでいたとしても、車でちょっと走れば、青い海に着きます。ビーチパークや海水浴に適したビーチ、サーファーが集まるビーチ、訪れる人も少ない静かなビーチもあります。ハワイに住む人にとって、海は癒しの場所なのです。「ブルーハワイ」といわれるゆえんです。そして、見上げれば、どこまでも深い青い空が広がっています。
ハワイ暮らしの3番めの魅力は、そこに住む人々の気持ちよさ=アロハ・スピリッツがあげられます。ハワイは別名アロハ・ステイトと呼ばれます。アロハ・スピリッツとは、心の広さ、親切心、おもてなしの心、人の情など、さまざまに解釈できることばです。このアロハ・スピリッツが、ハワイのハワイらしさというか、アメリカにあってアメリカらしくないところです。観光のためにうわべを繕っているわけではなく、もともとハワイはそういうところなのです。