感動小説『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』の著者が、voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」から、とっておきのアドバイス。心がスッと軽くなる“言葉の精神安定剤”で気分はスッキリ、今日がラクになる!
どんなふうに生きてもいいの
きょうのひとことは、
「賢く生きなくてもいい」
賢く生きることを説く本がいくつもあります。
「賢く」というのは、きっと「無駄なく」「効率よく」みたいなニュアンスが含まれているのでしょう。
それ自体は大切なことなのですが、賢く生きないと「いけない」というわけではありません。
人は賢くばかりは生きられず、ときには体裁が悪く、みっともなく、不様にしか生きられないこともあります。
自分の過去をふと思い出して、内心で恥ずかしくなったりすることなんて、いくらでもあります。
恥ずかしい気持ちになったとしても、否定しなくてもいいです。
人生は、賢く生きることがあってもいいし、無様に生きることがあってもいいのです。
やらなくていい苦労をしたり大失敗をしたりして乗り越えてきた人もいれば、そうした荒波を極力避けて賢くスマートに歩んできた人もいるでしょう。
だからといって、前者の人生の満足度が低いかというと、そんなこともありません。
結局、大切なのは、賢く生きるか不様に生きるかという話ではなく、人生の満足度を高めること。
そう考えると、いろんな苦労を背負う不様な時期があったとしても、そこから学んで、その先の人生に活きることもたくさんあるわけです。
いろんな失敗を経験しながら頑張ってきたことに対しての満足感というのもあるでしょう。
一方で、いろんな本の教えに学んで、いろんな苦難を事前回避して賢く生きることの満足感もあるでしょう。
つまり、どう生きてもいいんです。
失敗の多い生き方をしても、自分に劣等感を抱く必要はないのです。
辛い目や困難な目にあって、苦しんだり悩んだりすることがあっても、それによって自分の人生の味わいが増すこともあります。
人生は泥臭い面もありますから、あとになって思い出して恥ずかしい気持ちになったりしても、後悔する必要はありません。
自分が思い描く理想通りにいかなくて当たり前、それでいいんです。
また、自分を他人と比較して、自分のほうが下だとか思って落ち込まなくてもいいです。
他人と比較するのではなく、他人のケースをひとつのアイデアとして、自分に活かす方向で考えるようにするといいでしょう。
きょうのひとことは
「賢く生きなくてもいい」
でした。
参考になったかしら?