内定後の意思決定で
親がしてあげられること

 第四に、内定後、就活生はその企業に入社するかどうかの意思決定を行わなければならない。

 ところが、判断基準として多いのは「人気企業か、有名企業かどうか」「就職難易度が高いのはどちらか」といったことではないだろうか。それは小中高、そして大学(あるいは大学院)まで続いた「学生モード」の延長である。

 就職とは社会に出て働くための通過点であり、就活とは「学生モード」から「社会人モード」へ自分を切り替える機会でもある。

 ここでも親のサポートが期待される。多くの学生は、社会とはどういうところなのか、リアルな実相など知る由もない。親がそうした話をするのもよいが、子に対してはどうしてもバイアスがかかってしまって、うまく伝わらない。

 そこで親の知人、友人などの中から社会人として結果を出していたり、独自の考えを持って活躍していたり、ユニークな存在であったりする人を紹介し、リモートでもいいので話をする機会をセッティングしてあげてほしい。業界や企業を選ぶ参考になるはずだ。