志望企業を効率的に
探し出す奥の手とは
就活においては親も固定観念を捨て、子と一緒に幅広く様々な業種、企業に目を向けてみてほしい。日本の新卒一括採用は、専門知識や就業体験がなくても様々な企業に就職することが可能という、世界でも珍しいシステムだ。いろいろな業界、企業に触れられるチャンスを活用すべきではないだろうか。
たとえば下図のように、業界を水平的にリサーチすること、ビジネスを垂直にリサーチすることもひとつの方法だ。志望企業を幅広くリサーチした後、自分の興味や関心によって絞り込んでいけばいい。
第二に、志望企業が絞り込めたらインターンシップだ。親世代でインターンシップと聞いて、ピンとくる人は少ないだろう。
日本でインターンシップが本格的に始まったのは、1990年代後半から。それも就業体験を通して採用(就職)におけるミスマッチを防ぐのが目的とされてきた。ところがコロナ禍で就業体験は難しく、いまや実質的にはオンラインでの会社説明会となった。
人事担当者との接触頻度で
内定までが短期決戦に
とはいえ、人事担当者との接点として非常に重要なステップであることは間違いない。大手企業ほど内定(内々定)が出る時期が早くなっており、最初のピークが3月から4月上旬だという。なぜならインターンシップ(類)などで、それ以前に学生とかなり接触しているからだ。
インターンシップ(類)であろうと面接であろうと、人事担当者との接触頻度がポイントだ。面接の回数自体は減る傾向にあり、1回や2回で結果が出される短期決戦となっている。
第三に、最も重要なのが面接だが、オンライン(WEB)での面接が当たり前であることも親は心得ておこう。
ここで注目すべきは、学生がオンライン面接の際に気をつけていることと、企業が重視していることにはギャップが見られる点だ。学生は「身だしなみ」「背景に映る部屋の様子」を気にしているが、企業が重視するのは「話の中身」「話し方」「表情」だ。