ひな人形もクリア!季節のアイテム収納にまつわる「めんどくさい」の回避法Photo:PIXTA

ひな人形を出すのは大変ですか?
出すとなかなかしまえないですか?

 整理収納の仕事をしていると、例年この時期は「埋もれているひな人形を手前に出してほしい。ひな祭りまでには出して飾りたい」というご希望を多く受けます。都市部では「豪華七段飾り」のような大がかりなセットはほとんど見なくなり、代わりに、小さくて上質なひな人形が増えました。

 しかしながら、「箱から出してそのまま飾るだけ」という親切設計の商品ばかりではなく、人形・小物・台座・屏風(びょうぶ)…それぞれ別の箱に分かれていて、一式のボリュームはかなりのものだったりもします。

 出番の少ないモノほど、「とりあえずしまっておく」でやり過ごしがちですが、早めに片づけの仕組みを整えておくことをお勧めします。なぜなら、「出すのが大変」「片づけられずに、納戸スペースの手前に何カ月も置きっぱなし」というようなことが何年か続くと、次第に「めんどくさくて出さない」に転んでいってしまうからです。

 私は、『家じゅうの「めんどくさい」をなくす。』という本で、「めんどくさい、という感覚に人は絶対に逆らえない」と伝えています。「あれだけない…どこだっけ」「ここにちょうど収まるようにするには、どうしまうんだっけ…」といちいち考えるのは大変めんどくさいもので、それだけでエネルギーを消耗します。ひな人形は「脳みそのメモリーを無駄に使わない」ことを念頭に、出し入れの仕組みを考えましょう。

 今回は「めんどくさいひな人形収納あるある」を基に、「季節の飾りやシーズン性の高いアイテム」を楽に管理するためのポイントを考えてみます。