アスリートのチャンピオン
の視野でビジネスにも関わる
サッカーフランス代表がワールドカップで優勝した際、チームにはメンタルトレーナーが帯同していたそうです。そのトレーナーはビジネスの領域でも活躍しており、「スポーツとビジネスはイコールである」という考えが海外では強く、そして広く浸透しています。
友人である外資系企業の元営業本部長・二コラさんもまた、これと同じ考えを持っていました。日本での生活も長く、柔道とテニスを愛している二コラさんは、営業担当者が高いパフォーマンスを発揮し、組織としても成熟することを願っていました。そこで、アスリートにおけるチャンピオンの視野をビジネスに生かせないかと、話があったのです。スポーツとビジネスの融合は大切ですね。
「チャンピオン」とはスポーツの現場で使う言葉ですが、彼らに共通するのは、結果を残していること。そして、結果を残すために、徹底的に自分と向き合い、思考や体調について理解し、高いレベルでマネジメントしているのです。
その心技体を支えているのが、不安定なものを安定させる“土台の土台”とも言える機能「ライフスキル」。つまりは機嫌良く質を重んじて、目標や目的に向かっているのです。これらは、ビジネスシーンでも同様ですね。「スポーツとビジネスはイコールである」という考えのように、アスリートにはビジネスパーソンが学ぶべき姿勢があるのです。
37万部突破の『スラムダンク勝利学(集英社インターナショナル)』をはじめ、『フロー・カンパニー(ビジネス社)』『自分を「ごきげん」にする方法(サンマーク出版)』『禅脳思考(フォレスト出版)』『Play Life, Play Sports~ スポーツが教えてくれる人生という試合の歩み方~(内外出版)』『(2/10発売予定)自己肯定感ハラスメント(フォレスト出版)』など著書多数
*スポーツドクター、作家・辻秀一氏に聞く(4)に続きます。