インターンに行けなかったことで
焦ってはいけない
まず、「インターンに行かなかった人」というのはどういう人か。就活を後回しにする理由、インターンや企業説明会を後回しにする理由は、ごまんと並べ立てることができます。たとえば「オンラインの講義が重なっていた」「研究が佳境に入っていた」「アルバイトが忙しかった」「プライベートの予定が立て込んでいた」といったもの。こういう言い訳のために、いくらでも活動を後回しにすることができます。
夏休みの宿題を8月末まで見ないふりする気持ちと似ているかもしれません。「そろそろ始めなければ」と心のどこかでは思っているのですが、就活というものを直視することを避けてしまった、なんとなく面倒だったり億劫だったりして着手できていない、ということでしょう。
もちろん、就活はある程度数や経験をこなすことで有利になる面があるので、早く動くに越したことはないのですが、参加できなかったインターンのことを悔やんでも仕方がありません。就活が本格化するのはまさにこれから、大量の募集が出るのもこれからですから、ぜひ今から全力で取り組んで下さい。
これに対して「インターンに行けなかった人」というのは、去年の夏ぐらいからインターンシップを意識して、準備し、インターンに行こうという意志があり応募したけれど、残念ながら選考で漏れてしまった人です。
もしかすると「行けなかった人」は、夏や秋のインターンシップに参加して、その中で選考されて、今ごろ内々定をもらっていなければ、もう「希望の企業」には就職できないのではないか、などと極端な考え方をしているかもしれません。
しかし、人気企業のインターンは倍率も高く受け入れ人数が多い企業ばかりではありません。そもそも人気企業のインターンに参加できる人自体が、就活生の中ではどちらかといえば少数の部類に入ります。インターンで内定が出た人、それも大手の内定をもらっている人は、なおのこと氷山の一角にすぎません。
もちろん、希望している企業に早い段階で内定をもらうことができればラッキーですが、これから何回かにわたってお話していくように、まったく準備をせずに落ちた場合は単に準備が足りなかっただけだし、準備をしていて落ちたなら単に会社と相性が合わなかっただけです。最も大きな母集団が形成される3月から4月にかけての採用活動に向け、さっさと頭を切り替えて、どんどん次を当たれば何も問題はありません。
インターンに行けなかったことで決定的に取り返しのつかない差がついたわけではないので、くれぐれもむやみに焦らないでください。