アビームコンサルティングが社員の成長サポートで重視する「働きがいの3本柱」とは社員の「働きがい」が高いといわれるアビームコンサルティング。現場で行われている取り組みとは

OpenWorkが実施した『社員が選ぶ「働きがいのある企業ランキング2022」』で6位となったアビームコンサルティング。顧客と共に考え、共に成長していくことをモットーにする同社にとって、社員の「働きがい」を高めることは最も重要な経営課題の1つだ。現場ではどんな取り組みが行われているのか。(取材・文/ダイヤモンド社 ヴァーティカルメディア編集部 副編集長 小尾拓也)

働きがい重視の背景にある
「ビジネスアスリート」への思い

 アビームコンサルティングは、日本に本社を置き、アジアを中心にグローバル展開をするコンサルティングファームだ。

 同社が社員の「働きがい」を重視した環境整備に取り組んできた背景には、「1人1人がBusiness Athlete(ビジネスアスリート)として、顧客に提供できる価値を上げていきたい」(執行役員の岩井かおり氏)という思いがあった。

 そのために大前提として必要なのは、社員自らが成長を目指してチャレンジしていける風土だった。会社が社員の働きがいや働きやすさをサポートし、それによって質の高い仕事をできるようになれば、必然的に顧客への貢献度も高まるからだ。それは結果的に、自社の持続的な成長にもつながっていく。

「本来、コンサルティングファームのビジネスモデルは、顧客と共に課題を考え、解決策を導き出し、共に成長していくこと」(岩井氏)。「Business Athlete」は、そうした業界に身を置くアビームコンサルティングだからこその発想といえる。社員の「働きがい」の向上は、最も重要な経営課題の1つなのである。

 同社の「働きがい」醸成への取り組みをイメージで表すと、「社員の個の尊重」「社員の成長サポートと適正な評価」「働き方の多様化」の3つの柱が浮かび上がってくる。具体的にどんな取り組みをしているのか、見ていこう。