J社は様子見、または売り。K社は様子見、または買い。

短期的な行き過ぎに注意

 J社もK社も、ボリンジャーバンドの幅が広くなったところで、さらに株価が大きく動いてバンドの外に飛び出したところです。

 株価が短期的に「行き過ぎ」の可能性があるので、順バリ(上がっているJ社を買い、下がっているK社を売り)で流れについていくのは危険です。ここは「様子見」が良いと思います。

 株価が「行き過ぎ」で逆に動く可能性を考えて、逆バリ(上がっているJ社を売り、下がっているK社を買う)も面白いと思います。

 ただし、逆バリは常に危険な賭けです。そのままの勢いで株がどんどん上がる、または下がっていく可能性もあるからです。

 J社は急騰を始めてからまだ60%しか上がっていません。短期的に株価が過熱しているので、目先株価が反落する可能性があります。

 ただし、人気の小型成長株では、スピード調整してから再度上昇し、株価が2倍・3倍になっていくこともあります。

 K社は、下落スピードが速すぎるので、短期的にリバウンドする可能性があります。ただし、急落を始めてからまだ40%くらいしか下げていないので、さらに下がって半値以下になることもあり得ます。

 成長ストーリーが崩壊した小型成長株の場合、株価はピークから「半値八掛け二割引」になる、つまりピークから3分の1くらいまで下がることもあるので、注意が必要です。

 逆バリと順バリの使い分けについては、第6章でさらに詳しく学びます。

(本稿は、『株トレ――世界一楽しい「一問一答」株の教科書』から抜粋・編集したものです。)