① 起きる時間ではなく「ベッドに入る時間」を固定する

ぱやぱやくん:私がまずおすすめしたい方法は、「起きる時間」ではなく「寝る時間」を固定すること。生活リズムを整えたくて「毎日起きる時間を固定にしよう」とがんばる人は多いですが、それよりもまずは、「毎日同じ時間にベッドに入る」ことを優先したほうがいいと思います。

 自衛隊も、必ず消灯時間が決まっていて、絶対に同じ時間に寝なきゃいけないんですよね。

わび:たしかに、消灯ラッパで必ず寝ていましたね。寝る時間を決めると、その時間までに仕事や雑用を片付けるようになるから、ダラダラする癖もなくなっていいと思います。

ぱやぱやくん:「22時までに寝るから、絶対に終わらせなきゃ」と思って動くから、1日を全力で動けるようになって、結果的にすっきり寝れるのもメリットですよね。疲れてクタクタになってぐっすり眠れるんじゃないかな。

② 朝起きたらベッドメイキングをする

──わびさんが書かれた『この世を生き抜く最強の技術』の本の中でも、生活リズムを整える方法や、メンタルを整えるための身体との向き合い方などが紹介されていましたよね。ランニングや寝る前にするといいことなど、試してみたいな、と思うハウツーがたくさんあって。1日3分やってみようと書かれていた「自衛隊体操」も、すごくいい筋トレになりそうですよね!

わび:自衛隊体操は本当に効きますよ! たかが3分と思いきや、結構しんどくて(笑)。

ぱやぱやくん:ちゃんとやろうと思うと、汗だくになりますよね(笑)。

わび:毎朝、自衛隊体操をやる、というのも習慣化できたらいいかもしれませんね。全身の筋肉をまんべんなく動かすことができるので、心身のコンディションが整うんです。

 あとは、朝起きたときにベッドメイキングをする、というのもおすすめです。

 私が幹部候補生学校にいたときは、6時に起床ラッパが鳴ったら、

・窓を開ける
・外に向かっておはようと全力で叫ぶ
・ベッドメイキングをして外に出る

 というのが毎朝の習慣でした。起きてすぐに点呼を取るので、わずか2、3分程度の間に一連の流れをやらなければいけなくて。

──2、3分でですか! でも、それだけやらなきゃいけないことがあると、一気に目が覚めそうですね。

わび:ただ、これを全部普通の住宅街で真似すると、たぶん通報されると思うので(笑)、起きてすぐのベッドメイキングを取り入れてみるといいかもしれません。

 まずは朝、一番に小さな達成感を得られると、やる気も湧いてきやすいので、スッと起きられる習慣づくりはしやすいと思います。

「朝、気持ちよく起きて、小さな達成感を得る」というルーティンが身に付いてきたら、自衛隊体操にチャレンジしてみてもいいかもしれませんね。

元自衛官が語る「狂った体内時計」を整えるための3つの方法Photo: Adobe Stock