ソニーとの提携でソフト強化を図る
三部社長が描く「電動ビジネス」とは

 3月に発表したソニーとのEV事業提携の狙いは、GMとの提携拡大によるEV開発コスト削減や生産規模拡大の量産効果の狙いとは別で、専らソフトウエア領域の融合による新たなモビリティのビジネスモデル創出への期待が大きい。

 自動車のソフトウエア化が急速に進む中、こちらの提携も重要な動きだ。 

 なお、ソニーは、4月1日付でEVなどの新事業を担う「ソニーモビリティ」を設立し、同社のEV開発を主導してきた川西泉常務が社長兼CEOに就いた。ソニーカーの投入に向けて着々と下地が整ってきている。

 ホンダとGMの提携深化に、ホンダとソニーの連携という新たな動きがホンダの将来に何をもたらすのか。

 GM・ソニーとの関係や今後の方向を三部社長はどのように描いているのか。刮目(かつもく)に値する。

(佃モビリティ総研代表・NEXT MOBILITY主筆 佃 義夫)

【訂正】記事初出時より、23段落目を削除しました。
(2022年4月11日13:23 ダイヤモンド編集部)