新入社員が知らないと損する、会社の「3つのお得制度」と見極め方Photo:PIXTA

新社会人こそ給与以外の経済的利益
フリンジベネフィットに注目しよう

 毎年4月は桜の季節であると同時に、会社では新入社員の季節でもある。筆者が大学を卒業して会社に入ったのは1974年なので、もう半世紀近く前になるが、新入社員にとって、社会人になる高揚感はいつの時代でも大きいものだ。もちろん、最も大きいのは仕事に対する期待と不安であることは言うまでもない。だが、同時に会社員としての地位を得たことでそれまでには考えなかったようなサービスを受けることができるようになる。それが「フリンジベネフィット」と呼ばれるものだ。

 フリンジベネフィットというのは、企業が役員や従業員に対して給与以外に提供する経済的利益のことだ。例えば通勤手当、社宅や家賃補助、そして社内の融資制度といったものがそれにあたる。欧米では、有給休暇もその一つと考えられているようだ。

 学生時代に就職活動をしていた時は、待遇面も大きな関心だったと思うが、その多くは給与や賞与といった報酬面のみへの注目であり、これらフリンジベネフィットについてはあまり関心を持っていないケースがほとんどだろう。ところがこれらは、今後の生活や人生において大きな影響を与えることが多いのである。

 入社した後のオリエンテーションや研修などで、会社の福利厚生全般にわたって記載されたガイドブックなどが新年度に配布されることがある。これは新入社員に限らないのだが、多くの人は会社が契約していて安く利用できるホテルや旅館などの「契約保養所」の一覧ぐらいしか見ていない。ところがこの「福利厚生ガイドブック」は、フリンジベネフィット、すなわちお得な情報が満載なのである。

 これをしっかり知り、上手に利用するかどうかはその後の資産形成にも大きく影響する。スタートの時点で間違えないようにすることが大切だ。それらのいくつかについて、考えてみよう。