7月27日生まれの看護がとっても苦手な看護師。チョコレート中毒。さまざまな診療科で看護しているが、循環器、消化器、脳神経、救急が特に長い。看護が苦手だからこそ、それをフォローするために看護・医療について勉強し、まとめたイラストを日々描いている。日々の勉強ネタやイラストを公開しているTwitterはフォロワー数4万人を超え、月刊誌『プチナース』、Web『エキスパートナース』、コミュニティサイト「看護 roo!」で連載を持つなど、医療系イラストで活躍。日本うんこ学会より配信中の「うんコレ」でゲーム内イラストを手がけている。3学会合同呼吸療法認定士/保健師/元塾講師/医療美術部イラストレーター/日本うんこ学会イラストレーター。著書に『ホントは看護が苦手だったかげさんの イラスト看護帖~かげ看~』(永岡書店)がある。
かげ:看護学生の頃、仲良しの子たちは皆、家族に看護師がいるからとか、家族や自分が病気をした時に良くしてもらえたからとか、看護師になりたくて来た人が多くて、それ自体が私には輝いて見えました。自分だけ「何となく、ここに来ちゃった……」みたいな感じで(笑)。
でも、実際に看護師になってみると、職場には意外と私みたいな人も多い。「お給料が良いから」というあっさりした人もいたし、「手っ取り早く取れるコスパの良い資格だから」「勤めていた会社が倒産して無職になったから確実な仕事を選んだ」「家族にすすめられた」とか、いろいろな背景の人がいました。
ただ、だからと言ってやる気がないとか仕事ができないわけではなく、むしろこの仕事が好きに見えるし、皆さん熱心なんです。話を聞くと、転職したいくらいだとか言いつつも、仕事はしっかりしている。私は、学生の頃は看護師って志の高い人ばかりなのだろうな……とイメージして気後れするところもありましたが、そうでもないことがわかって、ほっとしました。
後閑:それは、これから医療の仕事を選ぶことを考えている人には伝えたい気がしますね。
かげ:つまり、志望動機ではなく、実際に仕事と向き合っていく中で得られたことや、体験したことを重ねていくうちに、やり甲斐とか、この仕事で良かったという実感とかが生まれてくるんだろうなと思います。それは、実際に働いてみてわかったことの1つかな。
働き始めて感じた違和感
後閑:私も実際に看護師になってみて、自分が抱いていたイメージと違うと思った出来事がありました。