実志願者数ランキング(週刊朝日2022年5月6-13日号より) 拡大画像表示

 全体を通して目を引くのが、実志願者数の回復だ。昨年は新型コロナウイルスの感染拡大を背景に多くの大学が実志願者数を減らし、上位の有名私大でも前年比80%台が目立った。今年は、34の大学が前年比プラスとなった。ベネッセ教育情報センター長の谷本祐一郎さんは「志望校を決める昨年10~11月の段階で国内のコロナの新規感染者が1日数百人台に落ち着き、受験生の間で都市部の大学や規模の大きな私学に挑戦する意欲が復活したことも影響していたのでは」と指摘する。

 首位には、前年2位の法政大が立った。2位は前年トップの明治大、3位は同4位の早稲田大が入った。法政大は増加率(前年比)も116%で、全体の2位につけている。同大入学センターでは「本学への期待の大きさとして大変うれしく思っている。充実した学部構成と多様な入試方式を用意しており、受験生が志願しやすかったのではないか」と話した。

 実志願者数のランクを見る際に留意すべきは、募集人数の多い大学ほど上位になりやすいことだ。そこで今年は「いま勢いのある大学」を見るうえで増加率にも着目した。