「ポリコレ炎上しても、もう企業は気にしていない――」。そんな内容のツイートが拡散されている。真偽のほどはわからないが、昨今話題になることの多いポリコレ(差別や偏見に根差した表現を是正していこうという試み)炎上に辟易している人も多いのだろう。その一方で、中には組織内部からも「いっそ炎上してほしい」と願われるケースや、なりすましによる「つけ火」画策もあるようだ。(フリーライター 鎌田和歌)
ポリコレ対処に疲れている人が多い?
「もう企業でも『ポリコレ当たり屋に絡まれたら無視しろ』というのが普通になりつつあるという」
GW明けの5月9日、こんな内容を含む連続ツイートが拡散した。このツイートは5月12日までに1万回以上リツイートされ、さまざまな反響を呼んでいる。
ツイートの全体は、Togetterまとめ「【炎上対策】企業では”ポリコレ当たり屋は無視しろ”というのが普通になりつつある」で確認できる。10ツイート以上にも及ぶ連投で、最初に「今日の朝会で聞いた話をメモっとく」とあるため、このユーザーが勤務する企業のミーティングで話された内容、ということのようだ。
内容を要約するとまとめのタイトル通りだ。つまり、ネット上の炎上騒ぎを勉強している企業は多く、騒いでいるのはフォロワー数ゼロや1桁のアカウントばかりと知られてきている。そのようなアカウントを除くと炎上に参加している数はかなり少なく、実態は大したことがないと企業が覚めた目で見ている、というのだ。