朝の掃除はすべての基本
本田:ご著書を読んで、朝、般若心経とヨガをやられた後に、お仕事の前に掃除から始められる、という部分も興味深く感じました。
玉置:日曜日になると、朝から仏壇のお掃除を何十年と続けています。お墓を洗うがごとく、お位牌を拭き、お供えを替え、お水を替え、お花を替えて、きれいに掃除しています。別に宗教に凝ってるわけじゃないですけど、御先祖様からずっと今まで続いているわけです。
ご先祖様をおろそかにすることは、自分をおろそかにすることだと思ってるから、毎日般若心経を仏壇で唱え、日曜日にお掃除をさせていただくことは、ものすごく幸せだと思っています。
本田:会社でも、最初はお掃除から始まるのでしょうか?
仕事ができる人は、整理整頓ができる人
玉置:そうですね。自分の机だけじゃなくて、来客用のテーブルとか、会議室とか。当番制もありますが、自主的にやってる部分もかなりあります。
本田:営業の人もお掃除から始めたほうがいいと書いてありますが、それはどうしてですか。
玉置:営業というのは、整理整頓がなければいい仕事ができないというのが、私の持論なんですよ。どこに何があるかがわかれば、どんなことにも即対応できるということです。例えば、営業さんが使う資料が入ったボックスに、その営業さんの顔写真を貼って、机の上に置いておく。そうすると、出社したらすぐに必要な書類を取り出せます。
その営業さんが出張に行かれたときも、書類がどこにあるかわかっているから、急な問合せにも対応できます。そういう整理整頓を営業部の女性社員が自主的に取り組んでくれています。
※本稿は『92歳 総務課長の教え』(ダイヤモンド社)の刊行を記念しての特別対談です。