【ダボス(スイス)】ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が2月24日にウクライナへ侵攻したことを受け、世界経済フォーラム(WEF)主催者は今年の年次総会(ダボス会議)にロシア人を招待しなかった。ロシア不在となった今年の会議は象徴性に満ちたものとなっている。  ロシアは30年にわたりダボス会議に参加していたが、大国同士の対立再燃や世界のサプライチェーン(供給網)の分断化に直面し、グローバリゼーションや経済統合を掲げる同イベントは根底から崩れつつある。