税務署は「7月中旬」にやって来る!?相続税の追徴税額は平均943万円、税務調査の裏事情
「7月中旬」の税務調査に要注意!?相続税対策で欠かせないのが税務署対策だ。税務署は何を狙っており、いつ来るのか。特集『「普通の家庭」が一番危ない!相続完全ガイド』(全14回)の#2では、「税務調査を絶対に甘く見てはいけない」と警鐘を鳴らす相続専門税理士の橘慶太氏に税務調査の裏事情を解説してもらった。
もしも税務調査に選ばれると
8割超の家庭に追加の税金発生
私はこれまでに30~40件ほど、相続税申告の税務調査に立ち会ってきました。その経験から、「税務調査は世の中の人が考えている以上に厳しい」と断言できます。
調査官の口調や態度が横柄だから厳しいという意味ではありません。調査官の調査能力が、私たちの予想をはるかに上回る精度であるという意味です。
税務調査を絶対に甘く見てはいけません。調査官は国家権力により、あなたのあらゆる情報を持っているのです。
恐ろしいことに、税務調査に選ばれた8割超の家庭に追加の税金が発生しています。税務調査の実態をぶっちゃけます。
▼Question 「税務署はいつ来るの?」
相続の相談に乗っていて、税務調査の話題で最も多いのはこの質問です。いつ税務調査があるかは気になりますよね。まずは税務調査の実態から、データで説明していきましょう。