その体のなかで中心ともいえる骨盤の向きが重要なのです。

 この体のねじれによって体の使い方やイメージの出し方が変わってくるのですが、特にトップアスリートほどこうした自分の体のクセの上手な使い方をしているのです。本当に面白いように体の使い方は2通りにキレイに分かれます。ちなみにこの違いは鹿屋体育大学の協力のもと、最新鋭設備での研究によるエビデンスも得ることができています。

ゴルフにおける
「うで体・あし体理論」の動き

「うで体・あし体」の体の使い方を簡単にご説明しますと、「骨盤が左に開きやすく、猫背がちな〈うで体〉」は腕でリズムをとり、腹筋を中心に体に引き付けるような力の出し方を得意とします。逆に「骨盤が右に開きやすく、反り腰になりやすい〈あし体〉」は脚でリズムを取り、背筋を中心に外に向かって押しだすような力の出し方を得意とするのです。

 これをゴルフに当てはめるとダウンスイングを重要とするのが〈うで体〉、インパクト前後からフォローに向かってボールを押し込むように打っていくのが〈あし体〉となります。

 自分がどちらのタイプなのかは壁押しのタイプ判断法がより顕著に出ますので、前回の記事9割のゴルファーが知らない「体のクセ」という最強の武器をご覧ください。

2013年のクラブで飛距離が伸びた!?
体のクセに道具をあわせることの重要性

 さて、もう一つ重要な点があります。じつはこういった体の違いは道具にも影響が出るのです。

 たとえばですが、友人のクラブを貸してもらうと、最初はうまく打てなくてもそのうちうまく打てて良いボールが出た、という経験は皆さんありますよね。