高校受験で内申点を「1学期間で爆上げ」した親子がやった意外な対策とは高校受験では、「内申点が大事」というのは聞いていても、内申点のつけ方やどうすれば上がるのかという具体策は意外と知られていない。家庭で実践できる内申点アップのノウハウとは?(写真はイメージです) Photo:PIXTA

高校入試の合否を左右する「内申点」。内申点というと、「先生に気に入られないと内申に響く」「授業がわかっているから先生に質問に行かないのに、わからなくても質問に行く子の授業態度で高評価なのは不公平」といった声を聞きますが、本当でしょうか。「内申点が大事」というのは聞いていても、内申点のつけ方やどうすれば上がるのかという具体策は意外と知られていません。そこで今回は、日本で唯一“内申点アップ”を請け負う塾としてテレビ・新聞で話題の「後成塾」の塾長・桂野智也さんの著書『高校受験「内申点」を90日でアップさせる本』(青春出版社)から、家庭で実践できる内申点アップのノウハウを紹介します。

内申点対策は定期テスト対策ではない

 Aくんの中3の1学期の内申点(通知表の5段階評定の数値)を9教科合計で30。定期テストはそこそこできるのに、内申点は思ったより高くありませんでした。

 Aくんはどこか学校の先生の話を軽んじているところがあり、毎日提出する「生活ノート」は出していない、本当は丁寧に書けるのに字が雑、やっつけである程度点数がとれるだけに、テスト週間にあわてて提出課題をこなすところがありました。

 とはいえ、こういうお子さんはとても多く、言ってみれば「普通の子」です。でも、Aくんの実力からすればもったいなく、私は内申点がもっと上がるはずだと踏みました。