商社 食料部門の悲哀Photo:fcafotodigital/gettyimages, Pablo Charlón/gettyimages

“資源バブル”に沸く総合商社。2022年3月期決算で各社は最高益をたたき出した。絶好調の裏で“悲哀”ムードが漂うのは、「非資源の大黒柱」と位置付けられている食料部門だ。インフレが進み日本の食料調達が不安視されることで重要度は高まっているはずなのに、どこかさえない。特集『商社 食料部門の悲哀』は、7月25日(月)から31日(日)までの全7回にわたり、ライバル商社同士で手を組む異例の再編劇や、部門の社内序列などを通じ、総合商社の食料部門の実態に迫る。(ダイヤモンド編集部 山本興陽)

#1 7月25日(月)配信
三菱商事も参戦「サーモン陸上養殖」、商社の競争過熱もスシロートップがダメ出しの悲哀

商社 食料部門の悲哀#1Photo:Natalie Fobes/gettyimages

 総合商社が「サーモン陸上養殖」に熱を上げている。三井物産や伊藤忠、丸紅に続き、三菱商事も参入を表明した。しかし、回転ずし最大手のスシロートップからは“ダメ出し”の声が上がる。商社の食料部門が抱える“悲哀”の象徴だ。

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#2 7月26日(火)配信
三菱商事・三井物産連合に伊藤忠・住商が対抗、砂糖業界“異例の”再編劇と「次の再編業界」

商社 食料部門の悲哀#2Photo:Aki Ikonen/EyeEm/gettyimages, PIXTA

 ライバル商社同士が手を組む“異例の再編”が砂糖業界で相次いでいる。2021年に三菱商事系と三井物産系が合併し、23年には伊藤忠商事系と住友商事系が経営統合を行う予定だ。商社主導の再編に取引先は戦々恐々。商社主導による「次なる再編業界」も浮かび上がる。

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#3 7月27日(水)配信
5大商社食料部門「社内序列と人事」のリアル…三菱商事は伝統部門、三井物産は出世困難

商社 食料部門の悲哀#3Photo:Andrii Yalanskyi/500px/gettyimages

 総合商社で食料部門の「社内序列」は各社によって差がある。例えば三井物産では「食料部門からの出世は困難」なのだ。三菱商事や伊藤忠商事、住友商事、丸紅で、食料部門はどんな位置付けなのか。五大商社の食料部門の「社内序列と人事」を探った。

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#4 7月28日(木)配信
丸紅「ガビロン売却」で穀物メジャーの夢破れる…復権に向けた“試金石”とは

商社 食料部門の悲哀#4Photo:AP/AFLO

 丸紅が米国のガビロン穀物事業を売却する。長年、「穀物メジャー」への仲間入りをもくろんできたが、ガビロン売却で夢は頓挫した。しかし、歩みを止めている暇はない。丸紅復権に向けた“試金石”は何か。

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#5 7月29日(金)配信
丸紅ナンバー2が語るガビロン売却と食料事業次の一手「小さい会社を大きく育てる」

商社 食料部門の悲哀#5Photo by Masato Kato

 丸紅が米国のガビロン穀物事業を売却する。ガビロン売却後、食料・アグリ事業の戦略をどう描くのか。丸紅の食料部門のトップでもある生活産業グループCEOの寺川彰副社長を直撃した。

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#6 7月30日(土)配信
双日のキーマン激白!「水産で世界を目指す」、日ハム子会社買収の舞台裏と野望

商社 食料部門の悲哀#6Photo by M.K.

 双日は、日本ハム子会社で水産販売会社のマリンフーズを買収した。リテール・コンシューマーサービス本部長の村井宏人常務執行役員は、「世界を目指す」と鼻息が荒い。双日の食料部門のキーマンに、買収の舞台裏と野望を明かしてもらった。

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#7 7月31日(日)配信
住友商事の食料部門が組織再編でついに「格下げ」、元凶となった“問題児”の正体

商社 食料部門の悲哀#7Photo:bee32/gettyimages, fcafotodigital/gettyimages

 住友商事は4月の組織再編で食料事業本部を廃止し、ライフスタイル事業本部に統合した。“異例”ともいえる食料部門「格下げ」はなぜ起きたのか。理由を探ると、元凶となった“問題児“の存在が浮かび上がった。

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Key Visual by Noriyo Shinoda

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