円安に歯止めはかかるのか、円安収束「3つのケース」の現実味8月2日、一時130円まで回復したが、このところ130円台半ばでもみ合いが続いている Photo:AFP=JIJI

円安が進みやすくなっている
国際収支構造の変化

 7月14日、東京市場で一時1ドル139円台と24年ぶり(98年9月以来)の円安水準となった後、円ドルレートはこのところ130円台半ばでもみ合い状態だ。

 だが製造業の生産拠点の海外へのシフトなどで、日本の国際収支の構造変化から、円安が進みやすい状況は変わっていない。

 日本銀行も「緩和維持」の姿勢を変えていない中で、円安に「歯止め」をかけるメカニズムはあるのか。

 考えられるのは「3つのケース」だが、いずれも先行き不透明要因を抱える。