治療アプリのイメージPhoto:123RF
*本記事は医薬経済ONLINEからの転載です。

 スマートフォンで高血圧症が治療できる時代となった。キュア・アップが保険収載を申請していた「キュア・アップHT高血圧治療補助アプリ」が8月3日の中央社会保険医療協議会の総会で了承された。医療機器の決定区分はC2(新機能・新技術)で、使用目的は「成人の本態性高血圧症の治療補助」。特定保険医療材料としての設定ではなく、新技術料で評価された。保険適用は9月からとなる。初診の自己負担(3割)は2910円、2回目以降は2490円だ。

 キュア・アップはすでにニコチン依存症治療プログラムを販売しており、高血圧治療補助プログラムは第2弾となる。自治医科大学と共同開発したこのアプリはスマートフォンとブルートゥースを介したIOT血圧計を使用し、測定した血圧を記録することができる。処方された患者は自身で食事や運動などに関する生活習慣を入力する。患者ごとに個別化されたデータはクラウドに保存され、AIが行動改善を促す情報を表示するほか、医師側のアプリでは記録された血圧や生活習慣の改善状況が確認でき、来院時の患者指導に役立てられるという。