5位は第一三共で、平均年収は1116.9万円だった。鎮痛剤「ロキソニン」、殺菌消毒薬「マキロン」などの製品で知られる同社は、単体従業員数が5703人(平均年齢44.4歳)と、上場している医薬品会社の中で最多だった。

 これだけの人数が1000万円超の給与を得ているのは大企業ならではのスケール感である。

 第一三共は22年3月期の通期売上高が1兆449億円で、売り上げ規模では武田薬品工業、大塚ホールディングス(HD)、アステラス製薬に次ぐ国内第4位である。

 だが第一三共は、売り上げの面で後れを取るライバル企業3社を給与面で上回った。

 なお、今回ランキング対象となった67社のうち、年収1000万円超えは11社。900万円台は6社、800万円台は9社だった。

 一方、500万円以上600万円未満は9社、500万円未満は3社存在した。

 次ページ以降では、6位以下を一気に公開する。売上高が国内トップ3の武田薬品工業、大塚HD、アステラス製薬は何位だったのか。

 新型コロナ治療薬候補「ゾコーバ」の緊急承認を厚生労働省に見送られ、波紋を呼んだ塩野義製薬の年収とは――。

 身近な市販薬でおなじみの大正製薬ホールディングス、ロート製薬、森下仁丹などの順位とともに、ぜひご確認いただきたい。

(ダイヤモンド編集部 濵口翔太郎)