コロナ禍のここ数年で、生活様式ががらりと変わりました。「街に出ると、疲れを感じやすくなった」「将来のことを考えると不安になる」といった声をよく聞きます。そんなとき、ほんのちょっとの「心のひと休み」が効くのです。そこで今回は著述家の植西聰さんの著書『お茶の時間の1日1話 心のひと休み』(青春出版社)から、心の疲れとなる「マイナス感情」を減らすコツを紹介します。
マイナス感情の正体を観察する
「最近、モヤモヤした気分がずっとつづいている」「この先も、自分は幸せになれない気がする」「クヨクヨして、何もやる気が起きない」……、このような不安を抱く人たちには、共通点があります。
それは、心のなかがマイナス感情でいっぱいになっている、ということです。
マイナス感情とは、「不安」「怒り」「悲しさ」といった、気持ちが暗くなるような感情のことです。つまり、「イライラする」「つらい」「嫌い」「つまらない」「運が悪い」「苦しい」「ダメ」といった感情はマイナス感情になります。
一方、「喜び」「感謝」「満足」など、気持ちが明るくなるような感情はプラス感情です。