宴は終わった――。年明け以降の米国の利上げとウクライナ危機で、株式マーケットは不安定になり、金融緩和で“わが世の春”を謳歌してきた証券業界を強烈な逆風が襲う。「顧客本位」の営業を求める金融庁の姿勢から、かつてのような荒稼ぎも不可能となった今、業界のガリバーで独立系の雄である野村ホールディングスは、「銀証連携」を強める三大メガバンクグループの追い上げを食らう。9月19日(月)から配信の特集『野村VSメガバンク 市場大乱の死闘』では25日(日)までの全7回にわたって、その最前線に迫る。(ダイヤモンド編集部 岡田 悟)
#1 9月19日(月)配信
野村證券が“ゴリゴリ営業”と決別?新入社員は「コールセンター配属」で大丈夫か
飛び込み1日100件、巻き紙……。野村證券の個人営業といえば数々のモーレツ伝説に事欠かないが、2021年4月から様変わりした。顧客本位の営業を教え込むきめ細やかな新人教育に期待する半面、業界からは「物足りない」との声が上がる。
#2 9月20日(火)配信
野村、大和、日興の「出世とカネ」激変!証券大手3社“肉食営業禁止”の衝撃
「数字は人格」と言われ、成績優秀者がみるみる栄達し、ノルマ未達者には苛烈過ぎる叱責が待っていた証券業界にも変化の波が。ボーナスに連動する評価基準も含めて、大手3社の関係者に調査した。
#3 9月21日(水)配信
金融庁が「仕組み債」にメス!顧客を食い物にしてきた証券業界を襲う2大逆風
市況の悪化が証券会社の業績を直撃。そして「顧客本位の営業」という“錦の御旗”の下で販売を進めてきたあの商品にも金融庁がメスを入れた。悪名高い仕組み債のカラクリとともに、個人営業で稼ぐ困難さを探る。
#4 9月22日(木)配信
証券大手×地銀の危うい提携、「地方の富裕層」の銀行預金は本当に“金の卵”か
証券会社にとって垂ぜんモノの銀行預金にリーチしたのは、証券大手が進める地銀との提携である。だが高齢化と人口減少が進み、「金の卵」となるかは疑問だ。そして、SBIホールディングスが進める地銀提携の危うさも浮き彫りになった。
#5 9月23日(金)配信
野村の個人営業トップが激白!「後戻りできない改革」に突き進む理由
“癒し系”とも評される営業スタイルの大転換に対し、2025年3月期の収益目標は極めて大きい。富裕層シフトと“顧客本位”の人材育成をどのように実現するのか。野村證券で国内個人営業を率いる杉山剛専務に聞いた。
#6 9月24日(土)配信
野村HDをメガバンクが猛追!銀証連携「モルスタ三菱連合」の実力は!?
幾多の大リストラを経て軌道に乗った野村ホールディングスの海外ビジネスだが、米国系投資銀行には遠く及ばず、日系メガバンクにも肉薄される。非従来型のビジネス強化をうたうが、未知の領域で成功できるだろうか。
#7 9月25日(日)配信
野村ホールセール部門長、インフレと市場「大乱調」の米国で見出した勝機を明かす
金融緩和が終幕を迎え、インフレが襲う世界経済。株式、債券、M&Aアドバイザリーだけでなく、未知の領域に踏み出す野村ホールディングスの戦略に込めた狙いは?ホールセール部門長のスティーブン・アシュレー氏に話を聞いた。
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『#7 9月25日(日)配信 野村ホールセールCEO、インフレと市場「大乱調」