日本が為替市場への介入に踏み切ったが、円を支える効果は長続きしないかもしれない。日本政府が1998年のアジア金融危機以来初めて、円買いの市場介入に踏み切ったことを認めたことを受け、22日の取引で円の対ドル相場は1.4%上昇した。円売り介入なら、これまでもたびたび実施しているが、原油価格が依然として高値圏にあり、円相場が数十年ぶりの安値に落ち込んでいることを踏まえ、日銀は円安に歯止めをかける必要があると判断したようだ。背景には、日銀が22日まで開催した金融政策決定会合で大規模緩和策の継続を決め、円売り圧力が一段と強まっていたことがある。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)は21日に政策金利を0.75ポイント引き上げたほか、今後も利上げを継続する方針を明確に示した。