夜に「鼻づまり」で眠れなくなるのはなぜ?原因と対処法を医師が解説Photo:Tetra Images/gettyimages

 眠ろうとするとき…身体を横にすると次第に鼻づまりが生じ(もしくは悪化し)、苦しくてなかなか寝つけないといった経験をこれまでしたことはありませんか?

※日本メンズヘルス医学会による一部監修記事

 今回の記事を作成するにあたり社団法人「日本メンズヘルス医学会」に、監修協力をお願いしました。「日本メンズヘルス医学会」とは、男性医学を専門とする医師が集う医学会であり、主に男性ホルモンが関係する疾患(男性更年期、LOH症候群、男性性機能低下症など)を臨床研究し、男性の健康医学の確立・発展に貢献する学会です。

なぜ夜になると鼻づまりがひどくなるのか?

 鼻水に対しては、重力があなたの味方となってくれます。日中の活動時間であれば、例えば風邪による鼻づまりが起きても、鼻水は重力に従って下方へと流れ、鼻の穴から排出されます。

 とは言え、「もちろん、重力で鼻汁がたまってくるということもありますが、健常鼻では鼻汁分泌による鼻閉(びへい=鼻づまり)よりも、鼻粘膜(下甲介粘膜)の腫脹(しゅちょう=炎症などが原因で、身体の組織や器官の一部に血液成分が溜まってはれ上がること)による鼻閉のほうが生じやすい場合もあります。その理由として挙げられるのが、【1】仰臥位(ぎょうがい=仰向けに横たわっている体位)による鼻粘膜への血流増加による鼻粘膜腫脹、【2】寝るときは副交感神経が優位となり鼻粘膜が腫脹しいやすくなる、という点です」と加えて説明するのは、「日本メンズヘルス医学会」です。