「今が、旬」の味覚を楽しみたい! 最近は、スーパーに行けばたいていのものが手に入るので、どれが旬の食材なのか知らない、ぼんやりとしかわからない、という方も多いのではないでしょうか。旬の野菜は栄養価が高く、安価、しかもシンプルに食べるだけでおいしいので、そんなとき役立つのが、書籍『旬のカレンダー』。1年12ヵ月、その時旬の野菜、魚介、スイーツ、花、行事、家事、レジャーなどを400個も紹介しています。今回はそのなかから、愛と野菜の伝道師・小堀夏佳さんに伺った【11月】に旬をむかえる野菜・果物についてご紹介します。
秋から冬へシフトする季節においしくなるもの
11月に食べたい野菜、果物をいくつかご紹介します。
●小松菜
「冬菜」という別名からわかるように冬に旬を迎える小松菜。江戸の小松川(東京都江戸川区)が特産地であることから名づけられました。β‐カロテンやビタミンなどさまざまな栄養を含み、カルシウムもふんだんに含まれているので、骨粗しょう症の予防に効果的。寒さにさらした寒締め小松菜は、より甘みがぎゅっと詰まっているのが特徴です。
●ねぎ
鍋の季節に旬を迎えるねぎ。白い部分を食べる「長ねぎ」と、「九条ねぎ」や「万能ねぎ」のように細くて全体が青いねぎがあります。ツンとする香りは硫化アリルによるもので、疲労回復効果が期待できます。鍋の他、カットした長ねぎをあぶってしょうゆとおかかでいただくのもいけますよ!
●かぶ
春の七草では「すずな」の呼び名で昔からなじみのあるかぶは、味にくせがなく、茎も葉もいただけます。調理の仕方によって甘みや食感が変化するのが魅力。丸くて白いのが一般的ですが、最近はさまざまな色や形の品種が増えつつあります。たとえば千葉県で生産されている「フルーツかぶ」は、桃のように甘くやわらかいのが特徴。生でもおいしく食べられます。
●柿
たわわに実る柿も、秋~初冬のおいしくなる時期に食べておきたい味覚のひとつです。甘柿と渋柿があり、渋柿の渋み成分のタンニンは抗酸化力に優れ、アルコールを分解する作用も。二日酔いの予防や解消にも一役買ってくれそうです。品種によって甘さやかたさもさまざまなので、食べ比べすると楽しいです。
買うときは、色が均一で、赤みがあり、ヘタの形がきれいで乾燥していないものを選ぶとハズレなし!
『旬のカレンダー』では、普段の生活のなかの、衣食住、開運にまつわる「今、旬のもの」「したいこと」などを400個以上も紹介しています。昔なら祖母や母に教わったような、旬のもの、スーパーでのおいしい野菜の見分け方、お寿司を食べる順番、季節の花や行事、お金をかけずにたのしめる遊び……など、暮らしのなかで知っておきたいこと、育ちがいい人、気がきく人、素敵な人、と言われる人が家庭で教わっていることをたくさん紹介していますから、ぜひ参考にしてみてくださいね。