伝わる文章が書ける人は「基本の型」を知っている!順番、項目、内容…写真はイメージです Photo:PIXTA

リモートワークが増え、テキストコミュニケーションの重要度が増しているが、「書いて伝える」ことに苦手意識を持っている人も多いのではないだろうか。今回は「伝わる文章」を書くための技術について解説する。伝わる文章を書くためには「地図」が重要で、これを使いこなせるようになるだけで一気に仕事ができる人になるだろう。(キャスター取締役 石倉秀明)

テキストコミュニケーションが苦手な人は多い

 日々仕事をしていると「書いて伝える」機会は驚くほど多い。電話で話すよりメールしている回数の方が多いだろうし、報告書を読むより書く方が多いだろう。それ以外にもリモートワークやハイブリッドワークが定着したことで社内でのやりとりがSlackやTeamsなどのビジネスチャットに移行し、書く機会がグンと増えた人は多いはずだ。

 一方、書いて伝えることやテキストでのコミュニケーションに苦手意識を持つ人も多いのではないだろうか。ワークスモバイルジャパンが実施した調査では「テキストでニュアンスが伝わらずにストレス」と回答している人が54.5%と半数を超えている。

 筆者は2015年から全員がリモートワークで、対面で会うことなく会社を運営してきたこともあり、仕事におけるコミュニケーションは80%以上がテキストである。そういった働き方をしてきたこともあり、テキストコミュニケーション、もっと言えば「どうすれば書いて伝わる文章が書けるか」について相談を受ける。

 相談を受ける中で衝撃だったのは多くのビジネスパーソンが伝わる文章を書くために必要なことを知らないという事実だ。

 どういう順番で何をどう書けば相手に伝わるかを知らなければ、伝わる文章が書けないのも当然だ。言い換えれば、初めての場所に行くのに「地図」を持たずに行くようなものである。だからこそ今回は伝わる文章を書くための「地図」について書いていく。