全日本空輸(ANA)とLCC(格安航空会社)のピーチ・アビエーションは10月末、コードシェア(共同運航)をやめた。スタートから1年ちょっとでのストップ。明らかに失敗だった。特集『ANA・JAL 黒字回復後の修羅』(全13回)の#8では、コードシェアが失敗した真相に迫る。(ダイヤモンド編集部副編集長 臼井真粧美)
ANAとピーチのコードシェア
「失敗するのは目に見えていた」
全日本空輸(ANA)とLCC(格安航空会社)のピーチ・アビエーションは10月末、コードシェア(共同運航)をやめた。両社はANAホールディングス(HD)の子会社であり、グループ間の連携で2021年8月にコードシェアはスタートしていた。
1年ちょっとでのストップ。明らかに失敗だった。
「失敗するのは目に見えていた」とANAグループの幹部は吐露する。社内で首をかしげる者は多かったという。
にもかかわらず、なぜコードシェアが行われたのか。結局のところ、なぜ失敗したのか。