人捜しの確率を上げるためのポイント

 人捜し調査の相談をしたいと考えている方へ最初に断っておきたいのが、私たち探偵は調査のプロですが、全く情報がない状態から人捜しをできるというわけではありません。

 警察のように携帯電話の通信履歴を調べたり、GPSデータや街中の監視カメラを確認したり、銀行口座の状態を調べたりする権限はありません。

 探偵は依頼者や調査において知り得た情報を精査して、対象者の所在地や立ち寄りそうな場所をピックアップして聞き込み調査をしたり、可能性がある場所を全て確認するローラー調査などを地道に行います。

 つまり、依頼者から得られる情報が多ければ多いほど、情報に信憑(しんぴょう)性が高ければ高いほど、発見の成功率上がるのです。

 例えば情報として「20年前に隣に住んでいた人」という内容のものと、「本名、生年月日、先月まで住んでいた住所、先月まで働いていた勤務先、車のナンバー、携帯電話番号などの情報がわかっている」という内容のものを比べた場合では、発見の成功率が非常に大きく変わってくるのです。

 対象者と最後に会った日もとても重要です。最後に会ってからの日数が近ければ近いほど、成功率は上がります。

 調査の相談タイミングも、早ければ早いほど成功率は上がります。探偵に依頼する人捜し調査と、警察に行方不明者届を出す行方不明者捜索では、さまざまな条件が異なりますが、参考として警察の発見率は届け出た当日が最も多く、令和元年のデータでは46.8%(認知症のケース:71.7%)となっています。受理から1週間以内で80.9%(認知症のケース:99.4%)が発見されていることからも、初動のスピードが大事なのです。

 人捜し調査でも同じことがいえます。どれだけしっかり覚えているつもりでも、人の記憶は時間の経過によって薄れていくものです。

 あなたが本当に捜したいと思う人の発見確率を上げるために、誘拐や傷害など事件性が考えられるなら警察へ、失踪や家出などの人捜しは対応の早い探偵に相談するのがよいと思います。