「Twitter離れ」ならマストドン?タンブラー?何を選んでも相互接続するかもPhoto:123RF

イーロン・マスク氏の買収で、Twitterが揺れている。大規模な人員整理に伴いエンジニアも大量解雇されているということで、ユーザー側でも「他のSNSに引っ越そう」という動きが出てきた。候補としてMastodonやPleroma、Misskeyといった短文型SNSの名前が挙がるだけでなく、それらが“つながる”未来が見えてきた点に注目だ。(ITライター 大和 哲)

イーロン・マスク氏買収から
「技術的体力」低下が懸念されるTwitter

 イーロン・マスク氏がTwittterを買収してから、1カ月以上がたった。

 この間に、マスク氏の意向によりTwitterの社員の約半数が解雇された。現在、さらに社員を減らそうという意向のようだ。ニューヨークタイムズによれば、解雇した約半数の社員の内訳は、エンジニアリングや機械学習、コンテンツモデレーション、販売、広告部門などが中心だという。

 エンジニアリング部門などの人員整理がこれ以上続いた場合、開発は今後もきちんと続くのか、ユーザーが増えて負荷が上がっても大丈夫なのか、またトラブルが発生した場合、ちゃんとリカバリができるのかといった技術面が懸念される。また、機械学習部門など先端技術に関わるエンジニアの大量にクビにしたとなれば、今後テクノロジーの進化についていけるのかといった心配も出てくる。

 Twitterの激震ぶりに、ユーザーからも「Twitterから引っ越すならどのサービスへ行く?」という話題が出るようになってきた。Twitterの足元が心配になってきた今、ここぞとばかり攻めてきそうな競争相手がいくつかある。その一つが、ブログなどのサービスで知られる「Tumblr」(タンブラー)だ。

 Tumblrは、少し長い文が書けて画像も投稿でき、他の人の投稿をシェアすることもできるという、SNSとブログの中間のようなサービスである。Twitterの競合というよりは、日記・ブログサービスとして知られていた。2011年には日本語化も完了、日本語でTumblrを利用するユーザーも多い。それなりに人気があるTumblrだが、現在は、Automatticというインターネット企業の傘下で運営されている。