おひとりさまの老後には、現役時代には見えにくい落とし穴がある! それも踏まえた、お金&老後対策は必須です。男性の3.5人に1人、女性は5.6人に1人が生涯未婚と、独身者は急増中ですが、税金や社会保険などの制度は結婚して子どもがいる人を中心に設計されており、知らずにいると独身者は損をする可能性も。独身者と家族持ちとでは、本来お金についても老後対策についても「気を付けるべきポイント」が違います。独身者がひとりで楽しく自由に生きていくためにやっておくといい50のことを税理士の板倉京氏が著した「ひとりで楽しく生きるためのお金大全」から、一部を抜粋して紹介します。

【お金の専門家が教える】国民生活センターも注意喚起!得するつもりが、結局、損しがちなサービスとは?Photo: Adobe Stock

無料お試し期間、定期購入に騙されない!

 サブスクと並んで、気を付けたいのが、「無料お試し期間」。無料につられ登録したはいいが、解約を忘れ、うっかりそのまま契約し続けている人も少なくないと思います。

 中には、「解約したはずなのに、料金が引き落とされている」「解約の方法がわかりにくく解約できない」というケースも増えており、国民生活センターが、契約トラブルに対して注意喚起をしています。

 ひとつひとつは、数百円~と大きな金額ではありませんが、いくつも契約して、長期利用すれば結構な出費です。

 もし、無料お試し期間で登録するなら、必ず解約方法をチェックし、解約できる最終日をカレンダーに入れるなどして、忘れないようにすることが大事です。

 もう1つ、サブスクに似たシステムで「やられた!」経験がある人が多いのが「定期購入」ではないでしょうか。

 化粧品やサプリメントなど「初回お試し価格」につられて申し込み、よくみたら「定期購入」になっていたケースなど、経験したことのある人もいると思います。

 こういった失敗を何度か繰り返してしまった私は、本当に必要なもの以外は、安くてもポチらない! と心に強く決めました。

 この「定期購入」も国民生活センターに苦情が多く入り、注意喚起がされています。

 余談ですが、「3点買うと10%オフ」「1万円以上買うと送料無料」なども、大変危険です。「必要なものだけを買うのが、結局、一番安い!」ということを心に刻んで気を付けていただきたいと思います。

*本記事は、独身者向けのお金&老後対策を書いた、板倉京著「ひとりで楽しく生きるためのお金大全」から、抜粋・編集して構成しています。