おひとりさまの老後には、現役時代には見えにくい落とし穴がある! それも踏まえた、お金&老後対策は必須です。男性の3.5人に1人、女性は5.6人に1人が生涯未婚と、独身者は急増中ですが、税金や社会保険などの制度は結婚して子どもがいる人を中心に設計されており、知らずにいると独身者は損をする可能性も。独身者と家族持ちとでは、本来お金についても老後対策についても「気を付けるべきポイント」が違います。独身者がひとりで楽しく自由に生きていくためにやっておくといい50のことを税理士の板倉京氏が著した「ひとりで楽しく生きるためのお金大全」から、一部を抜粋して紹介します。
お正月にきょうだいが集まるなら、しっかり確認!
「実家で親と同居している」という方は、親が亡くなったあともその家に住み続けられるのか、ということを確認しておかなければいけません。
他にきょうだいがいれば相続をきっかけに、家を出ていかなければいけない可能性だってあります。
「さすがに住んでいる自分に出て行けとは言わないだろう」なんて甘い考えは、捨ててください。
他のきょうだいからみれば実家に住み続けている独身のきょうだいは恵まれた相手であり、擁護すべき相手ではない可能性が高いのです。「今まで親元でぬくぬく家賃も払わずに住んでいて、その上家をもらおうなんて、図々しい!」と思われる可能性大です。
老後も続けて実家に住みたいなら即対策を!
きょうだいがいて、親亡きあとも実家に住み続けたいと思っている人は、今すぐ親御さんにその気持ちを伝え、対策をすることをおすすめします。
「親に相続で家をくれなんて言いにくい」と思うかもしれませんが、親が死んだあとではもっと言いにくくなるし、話も通りにくくなります。事前に家族で話し合いをして、もらえる約束ができたなら必ず遺言書で法的に有効な形にしておきましょう。
「どうも、親が死んだあとはこの家に住み続けられなさそう」という人は、家賃がかからない今のうちに、無駄遣いをせずに将来の住まいのためにしっかり貯えていきましょう。
*本記事は、独身者向けのお金&老後対策を書いた、板倉京著「ひとりで楽しく生きるためのお金大全」から、抜粋・編集して構成しています。