目指せワンランク上の就活、業界・企業研究でとっておきの「検索ワード」があった!就活のライバルたちにはまねできない独自目線の情報収集とは(写真はイメージです) Photo: PIXTA

*本稿は、現在発売中の紙媒体(雑誌)「息子・娘を入れたい会社2023」の「親子で知っておくべき就活最前線」を転載したものです。

就活では、インターンシップ、企業説明会、面接などを通して業界・企業研究を繰り返す。親世代の多くが就活をしたのは、バブル期から1990年代にかけてのこと。当時と今とでは「会社選び」の価値観は大きく異なる。「本当に良い会社」を選ぶため、ライバルに差を付ける情報収集の心得を学ぼう。(ライター 古井一匡)

拡散と集約を繰り返し
自分の軸をつくる

 就活では、インターンシップや企業説明会、面接などを通して絶えず業界研究、企業研究が必要となる。就活のライバルたちにはまねできない独自目線の情報収集の心得について、お伝えしよう。

 ぜひ意識しておきたいのが「拡散」と「集約」の繰り返しだ。

「志望する業界・企業がはっきりしている人もいると思うが、あまり早くから『この業界』『この会社』と決め付けるのは危険」(福重敦士・ダイヤモンド・ヒューマンリソースHD首都圏営業局局長)

 社会で働いた経験のない大学生にとって、大学での就職ガイダンスや企業のインターンシップを経験しても、ビジネスの世界をきちんと理解し、自分の適性を見極めることは簡単ではない。アルバイト経験がたくさんあっても同じだ。

 もちろん「こんな仕事がしたい」「こんな分野で活躍したい」という夢があっていい。その前提で、最初は研究する業界・企業の幅を広げてみること(拡散)をお勧めする。

 具体的には、就職情報会社が主催する合同企業説明会で、それまで興味のなかった業界や企業にあえて話を聞くのもいい。競争倍率の高い人気企業のインターンシップばかりでなく、参加しやすい企業のそれに「向学」のつもりで参加するのも手だ。間口を広げていろいろな情報に触れてみると、意外な気付きや発見があるはずだ。