子どもに読ませると「成績が上がる本」ベスト1ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

SNSの総フォロワー数は300万人を超え、YouTube動画の月間再生数は3億回を超え、代表作の『1%の努力』は45万部を超えるなど、現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。彼の最新刊『99%はバイアス』では、「ブレイクの秘訣」を明かし、「どうすれば影響力を持てるのか?」「口のうまい人がトクする世の中で、どう生きるべきか?」などをマジメに語った。
この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

成績が上がる「ある共通点」

 どうすれば子どもの成績が上がるのでしょうか。

 学力には、さまざまな要因があります。

「頭がいい遺伝子だった」「勉強が好きになるような友達関係だった」「親の収入が高くて塾に通わせられた」「努力することが好きになった」……

 というようなことが絡み合っているため、「これ!」という原因が見つかりにくいんですよね。

 ただ、わりと成功している人には「ある共通点」があるので、それについて語ってみましょう。

国語の学力と年収

 一般的に子どもの学力は、親の年収と相関関係があります。

 高収入の親の子は、頭が良くなりやすい傾向があるわけです。

 まあ、あくまで傾向であって、個別には当てはまりません。

 また、親の年収は、その親の国語の学力と相関関係があるそうです。

 論理的思考ができたり、文章が読み書きできるような人は、年収が高い。普通に考えれば、「それはそうだろう」という話だと思います。

 そして、大事なのは、国語の勉強ができるために、「早いうちから本に慣れ親しむ」ということだと思うんですよね。

なぜ、本を読み始める?

 これはあくまで僕の仮説です。

 学校の勉強だけで本好きになることは難しいと思うんですよね。

 国語の教科書は「つまらない作品」ばかりが取り上げられています。

 あれを読んで国語や本が好きになる人は、そうとう特殊な考えだと思います。

 ここで大事なのが、「家に何の本があるか」です。

 環境というのは重要なんですよね。

 音楽家の家庭は、子どもも音楽をはじめます。それは、家に当たり前のように楽器が置いてあるからです。

 置いてあるから、触ることができ、触ることで興味を持つんです。

本好きになる最強のツールとは?

 ということで、子どものまわりに本を置いておくことは、わりと効果があることです。

 その中で、「読んでみよう」と思わせるためには、「マンガ」の力は偉大です。

 そうなると、『日本の歴史』シリーズが最高なんですよね。

 マンガだから手に取るし、なんとなく読み始めるし、おもしろく描かれているし、最後まで読み通せる。

 その体験を最初につくるのに、最適なツールです。

 結果的に、僕のまわりにいる「成績が良かった人」「稼げている人」は、『日本の歴史』シリーズを読んでいる人が多くいます。

 直接の原因ではないかもしれませんが、それが本を読む「きっかけ」になっていることは間違いなさそうです。

 なので、ぜひ置いておきましょう。というより、あなたが読みましょう。親がそれを読み、家に置いておけばいい話ですから。

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、シリーズ50万部を突破した『99%はバイアス』『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。